みどりと木の文化のまちづくりネットワーク
 
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山に恩返しをしよう
 わたしたちが暮らす和歌山は、昔から紀州木の国といわれ、県土の8割近くが森林に覆われています。
 それらの森林はわたしたちの生活を様々な方面から支え続けてきました。雨が降ると、森林の土壌は水を蓄え河川へ流れ込む水の量を平均化し、森林の枝や落葉は地表の浸食を抑制し、洪水や土砂崩れからわたしたちを守ってくれます。山に降った雨は川になり、その過程で人間にとって有害な物質を浄化し、わたしたちに飲み水を絶えず供給してくれます。やがて川は海へ注ぎ込み、海の水は蒸発し雨となってまた山へ還ります。その間、川は田畑を潤し、魚たちを育て、わたしたちに食べる物を与えてくれます。また、わたしたちが何気なく吸う空気は森林がその成長過程で二酸化炭素を吸収し、つくり出しています。さらに、生活に欠かせない紙や建築資材なども森林が提供してくれるのです。このように、森林はわたしたちが生きていく為に必要な糧をたくさん与えてくれます。
 その森林はわたしたちの先祖や林家、山村の方々が時間をかけて育て守ってきました。私たちが日常で目にする山々が美しく豊かなのは、人の手が入っているからなのです。このように、山がなければ私たちの生活が成り立たなくなるのと同様に、山もまたわたしたち人の手が加えられなければ荒廃していってしまいます。わたしたち人間は森林とうまく共生することによって生きてきたのです。
 ところが、経済が豊かになり、近代化が進む中でいつの間にか山と人がうまく関係を築いていけなくなり、地球温暖化が今大きな問題となってしまったのです。このままでは、山も人も共倒れになってしまいます。美しく豊かな山を守るためには、一人一人が山に対して恩返しをしようという気持を持つことが大切です。

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